【理屈で解説】鉄フライパンについて

銅の卵焼き器はくっつく? 使いにくさの原因と使い方のコツ

銅の卵焼き器はくっつく?

銅の卵焼き器は、使いにくさを感じられることがあります。

特に、フッ素樹脂加工の卵焼き器からの切り替えの場合には「すぐにくっついてしまう」「フッ素樹脂加工の方が使いやすい」などと感じられることも珍しくはありません。これは、銅とフッ素樹脂加工とでは使い方に違いがあるためです。

銅の卵焼き器は、正しい使い方を知っていればとても使いやすい道具ですし、使い続けることにより“育っていく道具”でもあります。

くっつきやすくなる理由は?

くっつきやすくなる理由は?

銅の卵焼き器は、油膜によりくっつくのを防いでいます。

基本的には、鉄フライパンの使い方と同じです。熱してから油をひくことがポイントであり、油をひいてから熱してしまうと“吸着水”の影響により油がなじみにくくなってくっつきやすくなります。

また、汚れや加熱ムラが原因になることもあります。

原因仕組み
洗い残し摩擦
Siセンサー加熱ムラ

銅の卵焼き器は、洗剤を使わずに洗います。

そのため、洗い方が雑であると洗い残しをきっかけとしてくっつくようになることがあります。また、Siセンサーの当たる部分は温度が低くなるために熱ムラが原因となってくっつくようになってしまうこともあります。

前者の場合は洗剤(もしくはクリームクレンザー)で磨くことで解決できる可能性があり、後者の場合は温度が下がりすぎないように少量ずつ巻いていくことで解決できる可能性があります。

補足説明

基本的には洗剤で洗うだけでも元の状態に戻ります。しかし、錫が傷ついたことによりくっつくようになった場合には研磨剤で磨く必要があります。そのような場合、研磨率の低い”クリームクレンザー”を使って優しく磨くことがポイントになります。

鉄フライパンとの違いは?

鉄フライパンとの違いは?

基本的な使い方は鉄フライパンと同じです。

しかし、銅の卵焼き器の内側に施されている錫引き加工には“柔らかく融点も低い(約230℃)”という特徴がありますので、鉄フライパンのように扱ってしまうと錫引き加工を痛めてしまう可能性があります。

錫は、想像以上に繊細な素材です。

このことからも、銅の卵焼き器は鉄フライパンよりも目を離すことができません。熱してから油をひくというのは鉄フライパンと同じですが、熱しすぎてしまうと錫引き加工を傷めますので劣化した油の発煙点(200℃弱)を見誤らないようにする必要があります。

ちなみに、錫引き加工には2つの目的があります。

それが、「機械的強度を高めて手入れを楽にすること」と「無毒性の被膜により食中毒症状を防ぐこと」です。銅には「(銅イオンが食品に移行することによる)吐き気や嘔吐、下痢などの食中毒症状」がありますので注意が必要です。

当然、錫引き加工は優しく丁寧に洗います。

参考 (4)銅製品又は銅合金製の食品用器具及び容器厚生労働省

使いやすくするには?

使いやすくするには?

基本的には「使い続けること」が全てです。

これには2つの目的があります。それが、「銅の卵焼き器の使い方に慣れること」と「卵焼き器に油をなじませること(ポリマー層を形成させること)」の2点であり、これらは使い続けることでしか良くなりません。

はじめは作りやすいレシピ(水分量の少ないレシピ)などを用いて、とにかく使い続けてみることをおすすめします。

補足説明

銅の卵焼き器はスポンジを使って水洗いします。鉄フライパンなどのように竹ささらやたわしを使うと錫引き加工を傷めてしまう可能性がありますので、スポンジを使って優しく固形物の汚れを落とすことがポイントになります。

まとめ

銅の卵焼き器はくっつく?

銅の卵焼き器は、使い始めに「くっつきやすい」と感じられることがあります。これは、新しい卵焼き器には樹脂層(ポリマー層)が形成されていないためです。正しく使い続けることにより、徐々に使いやすい卵焼き器へと“育って”いきます。また、洗い残しがくっつく原因になることもあります。銅の卵焼き器は、ぬるま湯などで優しく丁寧に洗うことがポイントになります。

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