包丁にはマグネット式収納がおすすめ? メリットと注意すべき点について

包丁にはマグネット式収納がおすすめ?

包丁はマグネット式収納にしています。

包丁の収納方法には「包丁立て(ラック)」「扉用包丁差し」「引出し用ケース」「マグネット式」などがあります。どの収納方法にも一長一短がありますが、特徴を理解した上で使うのであれば悪い選択肢ではないと感じています。

万人受けするとは思いませんが、5年ほど使っていてのメリットとデメリットについて書いていきます。

マグネット式収納のメリットは?

マグネット式収納のメリットは?

包丁にはマグネット式収納が気に入っています。

現在メインで使用している包丁は3本です。それが24cmステンレス牛刀・15cmステンレスペティーナイフ・15cm出刃なのですが、ハガネの包丁をメインで使用していたころからマグネット式収納にしていました。

ポイントは刃渡りです。

家庭用の収納器具の多くは刃渡り18cm前後を想定して作られています。包丁立て(ラック)の場合には高さが足りずに切っ先が当たってしまうことがありますし、扉用包丁差しのような場合でも切っ先がはみ出してしまうことは珍しくありません。

その点、マグネット式であれば刃渡りを気にすることなく収納できます。

MEMO
シンク下の扉用包丁差しや引出し用ケースの場合には湿度の問題もあります。現在はステンレス包丁を使ってしますので問題にはなりませんが、シンク下の扉用包丁差しを使っていたころにはハガネの包丁のサビに悩まされることがありました。

注意するべきポイントは?

注意するべきポイントは?

マグネット式収納は取り付け場所に気を使います。

マグネット式収納は刃がむき出しになります。取り付け場所を誤ってしまうと怪我のリスクが高まりますし、包丁を痛めてしまうことにもなりかねません。特に良い包丁(硬度の高い包丁)の場合には注意が必要です。

硬度の高い包丁は衝撃に弱い傾向があります。

マグネット式の収納はどうしても吸い付けられるように当たりますので、包丁の背を先にあててからゆっくりと寝かせるように腹をあてなければ包丁を痛めてしまう可能性があります。(※使う時は逆の工程で外します)

はじめて使う際には多少の練習をしてから使い始めることをおすすめします。

包丁をダメにするという誤解について

包丁をダメにするという誤解について

マグネット式収納が包丁に良くないというのは(概ね)誤解です。

マグネットに収納されていた包丁は磁気を帯びます。マグネットから外して包丁を並べてみると引き寄せあってしまって平行には並べられないくらいの磁力を持ちます。この「磁力が包丁に悪いのでは?」という意見があります。

しかし、心配する必要はありません。

そして、マサチューセッツ工科大学、材料科学工学科のボブ・ハンドリー教授によれば、帯磁したスチール片は、磁気を帯びていないときよりも硬度がいくらか増すそうです。
引用元:楽工社『料理の科学②』ロバート・ウォルク[著] P163より

磁力が包丁をダメにすることはありません。

マグネット式収納が包丁をダメにするというのは、使い方によるものです。たとえば、乱暴にマグネットにあてるような使い方をすれば包丁の割れや欠けが生じますし、引きずるように使えば刃を痛めることもあります。

また、完全に乾燥させてから収納しなければサビの原因にもなります。

確かに扱いに慣れるまでは「包丁を痛めやすい収納方法」といえるのかもしれませんが、一度コツをつかんでしまえば「包丁ラックやケースには戻れない」と感じています。

【まとめ】包丁にはマグネット式収納がおすすめ?

包丁の収納にはマグネット式が便利だと感じています。刃渡りの長い包丁や厚みのある包丁でも問題なく収納することができます。刃物が見えるところにあるのは「風水的には良くない」という意見もあるようですが、(私は気にならないタイプなので)気になる場合には調べてみることをおすすめします。また、本焼きなどのように扱いの難しい包丁には使わない方が良いかもしれません。

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