圧力鍋は、圧力値により温度が変わります。
たとえば、私の使っている“ティファール アクティクックシンプリー”には低圧と高圧の切り替えレバーがあり、低圧にすると85kPaの圧力がかかり、高圧にすると120kPaの圧力がかかるようになっています。
温度にすると約118℃と約123℃となり、その差は約5℃です。
圧力鍋の圧力値の確認方法は?

圧力鍋には、圧力値の記載があります。
まずは確認してみてください。圧力鍋(もしくは箱)のどこかに”○○kPa”という表示があるはずです。(※メーカーにより、圧力上昇値が記載されている場合と実際の圧力値が記載されている場合があります)
ティファールの場合は、前者(上昇値の圧力表記)です。
記載値(上昇値) | 実際の圧力 |
---|---|
低圧(85kPa) | 85+101.325kPa=186.325kPa |
高圧(120kPa) | 120+101.325kPa=221.325kPa |
圧力上昇値に標準気圧(101.325kPa)を足すことにより、実際の圧力を知ることができます。このことから“ティファール アクティクックシンプリー“には、低圧で186.325kPa、高圧で221.325kPaの圧力がかかるということになります。
次は、上記圧力値における飽和水蒸気温度を調べていきます。
圧力鍋の低圧と高圧とでの温度差は?

圧力鍋の温度は、飽和水蒸気圧にて確認します。
飽和水蒸気圧(沸点)は圧力値により変化しますので、圧力鍋における低圧と高圧の飽和水蒸気圧を確認することにより圧力鍋の温度を知ることができます。飽和水蒸気圧を確認するために、今回は以下のサイトを利用しました。
参考 蒸気表株式会社テイエルブイすると、以下のような結果が得られました。
圧力値 | 圧力鍋の温度 |
---|---|
低圧(85kPa) | 117.9868℃ |
高圧(120kPa) | 123.4447℃ |
低圧と高圧には、約5℃の温度差があります。
圧力差(温度差)によって「どのくらいの時間を短縮できるのか?」については“10℃2倍則”に当てはめて計算しなければいけませんのでここでは省略しますが、今回の場合であれば低圧で約70%、高圧だと約80%の時間短縮につながることになります。
この数値を見ると、圧力鍋を使わない手はありませんよね。
【まとめ】圧力鍋の温度差は?
圧力鍋の温度差は、圧力値により異なります。私の使っている“ティファール アクティクックシンプリー”の場合であれば、低圧約118℃、高圧約123℃になります。これにより、大気圧での調理よりも70~80%の時間短縮につながります。