燻製はどのくらい日持ちする? 燻煙法による保存期間の違いと保存方法について

燻製は日持ちする?

燻製は保存食です。

しかし、一般家庭で親しまれている燻製は熱燻(もしくは温燻)ですので、保存食といえるほどの保存性は望めません。このことからも熱燻であれば1~2日、温燻であれば7~10日ほどが賞味期限になると考えられています。

また、食材の鮮度や調理工程によっても大きく変化します。

燻製の保存期間は?

燻製の保存期間は?

保存期間は燻製方法により変わります。

燻製には大きく「熱燻」「温燻」「冷燻」の3種類です。一般家庭で親しまれている燻製は熱燻(80~140℃で5~20分)か温燻(50~80℃で1~3時間)になりますので、冷燻(25℃以下で数時間~1日以上)のような保存性は望めません。

以下はおおよその目安です。

燻製法保存性
熱燻冷蔵庫で1~2日
温燻冷蔵庫で7~10日
冷燻長期保存できるものもある

ポイントとなるのは水分量です。

熱燻は「80~140℃で5~20分ほど燻煙にかける方法」でジューシーな仕上がりにはなりますが保存性の向上は望めません。温燻は「50~80℃で1~3時間ほど燻煙にかける方法」で多少の保存性の向上が望めます。

冷燻に関しては一般家庭では(ほぼ)不可能な燻製法ですのでここでの説明は省きます。

MEMO
燻製器(スモーカー)には箱型と鍋型があります。自宅キッチンには鍋型が好まれますが、鍋型の燻製器には「熱燻に特化したタイプ」と「温燻をしやすいタイプ」がありますので購入時には注意が必要です。気密性の高いタイプが前者、煙や水蒸気を逃がせるようになっているのが後者です。画像は前者のタイプですので温燻時にはクリップをつけて対応しています。

食べきれない燻製の保存方法は?

食べきれない燻製の保存方法は?

燻製の保存には真空パックがおすすめです。

短時間で作れる熱燻は保存を考えずに数日で食べきるのがセオリーです。しかし、ある程度の時間のかかる温燻(ベーコンやスモークチキンなど)は真空パックにしてから保存することにより日持ちするようになります。

雑菌の繁殖や脂質の酸化が抑制されるためです。

保存期間に関しては「食材の鮮度」や「脂質の量」などに影響を受けます。このことからも長期保存を考えている場合には鮮度の良い食材をていねいに下ごしらえすることがポイントになります。

真空パック器は食材の保存に重宝します。

【まとめ】燻製は日持ちする?

本来、燻製は保存食です。しかし、現代の燻製は保存性よりも美味しさが重視されているために日持ちする食品とはいえません。たとえば、熱燻法で作られた燻製は「冷蔵庫で1~2日ほど」になりますし、温燻法で作られた燻製は「冷蔵庫で7~10日ほど」になります。温燻法で作られた燻製(ベーコンやスモークチキンなど)は真空パックにすることで保存期間を延ばすことができます。時間のかかる燻製はまとめて作って保存しておくことをおすすめします。

コメントを残す