鉄フライパンは、竹ささらで洗うことをお勧めします。
もちろん、たわしで洗うのも悪くはありませんが、一般的なたわし(亀の子たわし)では「熱湯で洗えない」「手が汚れる」「焦げ付きが落ちにくい」などの問題がありますので、鉄フライパンを使うのがストレスになります。
ささらであれば、そのようなことはありません。
おすすめのたわしは?

たわしには、パームたわしをお勧めします。
基本的にはささらを使って洗うことをお勧めしますが、どうしてもたわしを使いたい場合には棕櫚たわしよりもパームたわしの方が良く落ちます。これは、棕櫚たわしが「腰で洗う」のとは違い、パームたわしは「点で洗う」ためです。
これにより、パームたわしは汚れをこそげ落とすように洗うことができます。
種類 | 特徴 |
---|---|
棕櫚たわし | 繊維のしなやかさで洗う |
パームたわし | 繊維の硬さで洗う |
たわしの素材は使い分けられます。
たとえば、おひつや飯台などには柔軟性のある棕櫚たわしが適していますが、鉄フライパンや魚焼きの網などには硬さのあるパームたわしが適しています。どちらが優れているという問題ではなく、適材適所です。
ちなみに、カンパーニュの成形かご(バヌトン型)などは、残った小麦粉を棕櫚たわしでかき出すようにして掃除をすることで清潔に管理できます。
金たわしの用途は?

基本的に、金たわしは使いません。
なぜか「鉄フライパン=金たわし」というイメージを持たれている方も少なくありませんが、金たわしは鉄フライパンの酸化被膜や油膜などを削り落としてしまいますので、リセットをしたのと同じような状態になってしまいます。
鉄フライパンは、洗剤はOKでも金たわしはNGです。
しかし、全く使わないわけでもありません。鉄フライパンの外側には油が付着して熱せられることによる汚れが付着してしまいます。このような油汚れは、金たわしやスクレーパーを使って削り落とすしかありません。
使用頻度こそ少ないものの、あれば便利です。
竹ささらをお勧めする理由は?

鉄フライパンの洗浄道具には、竹ささらがおすすめです。
竹ささらは、細かく割った竹を束ねた道具です。はじめは硬く使いにくい道具ですが、使い込むことにより繊維が柔らかくなりしなやかさが出てきます。一般家庭での使用であれば、数年は使い続けることのできる洗浄道具です。
熱湯で洗えることからも、焦げ付きを容易に落とせます。
一般的には中華鍋の洗浄道具として知られていますが、鉄フライパンの洗浄道具としてもおすすめできます。また、手を汚すこともありませんので手荒れが気になる方であれば確実に“たわし<竹ささら“です。
手放せない道具になるはずです。
【まとめ】鉄フライパンにおすすめのたわしは?
鉄フライパンの洗浄には、竹ささらをお勧めします。どうしても亀の子たわしを使いたい場合には、棕櫚たわしではなくパームたわしを選ぶことをお勧めします。棕櫚たわしは“腰で洗うたわし”でありパームたわしは“点で洗うたわし”であるために鉄フライパンの洗浄にはパームたわしの方が適しています。金たわしは、普段の洗浄にはおすすめできませんが外側の油汚れを落とす際には重宝します。