この記事は約 5 分で読めます。
こんにちは、めしラボです。
鉄フライパンはたわしや竹ささらを用いて洗います。これは鉄フライパンの洗い方が「洗剤を使わずに汚れをかき出すようにしてきれいにする」ためです。そのため通常の洗い方ではすぐにスポンジがダメになってしまいます。
また熱を持ったまま洗うことが多いために柄のついたブラシの方が適しています。
今回の記事は次のような人におすすめ!
- 鉄フライパンの洗浄道具は?
- 金たわしを使うメリットとデメリットは?
- 鉄フライパンに竹ささらをおすすめする理由は?
鉄フライパンには竹ささらをおすすめします。
鉄フライパンには洗剤を(あまり)使いません。洗剤を使って洗ってはいけないというわけではありませんが、洗剤は使わずに「熱を持っているうちに水を加えてブラシなどでこすり落とす→火にかけて乾かす→片付ける(または調理をする)……」のように使い続けることにより鉄フライパンは育っていきます。
そのため竹ささら(または柄のついたブラシ)を使うと非常に便利です。
スポンサーリンク
竹ささらをおすすめする理由は?
竹ささらとは、竹を束ねて作られているブラシです。
中華鍋を使用している人にとっては定番の洗浄道具ですが、鉄フライパンにもおすすめできます。鉄フライパンは熱を持っているうちにブラシなどでこすり洗いをすることが基本になりますので、やけどの心配のない竹ささらはおすすめできる道具です。
もちろん柄のついたブラシなどでもOKです。
デメリットとしては「竹ささらの収納方法によってはカビが生じてしまうことがあること」「たわしなどと比べて洗い残しができてしまう可能性が高いこと」などがあります。鉄フライパンは洗い残しにより部分腐食が生じてしまうことがありますので注意が必要です。
そのため調理の最後には洗い残しがないようにチェックします。
たわしの種類とは?
たわしを使う方も少なくはありません。
私は持っていませんが、たわしにも柄の付いたタイプや棒たわし(棕櫚などを束ねて作られているタイプ)などがありますのでデザインで選んでもOKです。しかしたわしには素材による違いがありますので用途に応じた適切な素材を選ぶ必要があります。
一般的なたわしの素材には「パーム」と「棕櫚」があります。パームたわしは「点で洗うイメージ」であり棕櫚たわしは「腰で洗うイメージ」となります。このことからも焦げ付きが気になる場合にはパームたわしが選ばれ、焦げつかせることがない場合には棕櫚たわしが選ばれる傾向があります。
ホームセンターなどで安価に売られているたわしはパームです。
パームたわし | 点で洗うたわし |
---|---|
棕櫚たわし | 腰で洗うたわし |
どちらが優れているということではありません。
焦げ付き汚れを剥がれ落とすように洗いたい場合にはパームたわしが好まれ、油汚れを拭い落とすように洗いたい場合には棕櫚たわしが好まれています。また、これらの素材を竹ささらのように束ねた棒たわしも存在します。
たわしの素材は鉄フライパンの状態に合わせて選ばれます。
金たわし(スチールたわし)は?
金たわしは汚れを削り落とすようにして洗います。
洗浄力の強い金たわしは、鉄フライパンを使い始めたばかりの方(焦がしてしまうことが多い方)には重宝されることもあります。しかし焦げなどの汚れと一緒に鉄フライパンの油膜(樹脂皮膜)や酸化皮膜まで落としてしまう可能性があるために個人的にはおすすめしません。
しつこい焦げや汚れは「水を煮立たせる」「重曹ペーストなどでこする」などして落とすことをおすすめします。
金たわしで洗うと鉄フライパンがくっつきやすくなることがあります。
「プロの厨房では金たわしを使って洗っている」という意見を目にすることもありますが、家庭用コンロの熱量では業務用コンロのような使い方はできません。熱ムラや温度低下の起こりやすい家庭用コンロでは油膜により扱いやすくなります。
もちろん上手に扱える人もいるかとは思いますが、金たわしを使わずに洗う方が無難です。
まとめ・鉄フライパンにおすすめのブラシは?
鉄フライパンを洗うには柄のついたブラシが便利です。
個人的には竹ささらをおすすめしていますが、デザインや収納方法に不満がある場合には柄のついたブラシや棒たわしなどでも問題はありません。化学繊維のブラシを購入する場合には耐熱温度に注意してください。
また(基本的に)金たわしはおすすめしません。
金たわしは鉄フライパンの表面にできた油膜(樹脂皮膜)を削ってしまいますので一般家庭での使用頻度ではメリットよりもデメリットの方が大きくなると考えられます。しつこい油汚れは金たわしではなく重曹などで落とすことをおすすめします。
おすすめの関連アイテム
厚板フライパン 極(リバーライト)
- 材質:
- 鉄(特殊熱処理)
- 板厚:
- 3.2mm
- 重量:
- 0.83kg
リバーライトの厚板タイプです。
特殊熱処理(窒化処理)が施されていることに加え「3.2mmの厚板仕様になっている(通常タイプは1.6mm)」「木製のハンドルが採用されている」などの特徴があります。これにより「耐摩耗性や耐食性に優れる」「酸化皮膜を形成させる必要がない」「熱容量が高いことにより料理の仕上がりが良くなる」「ハンドルが熱くならない」などのメリットが得られます。
管理人のレビュー
特殊熱加工が施されていることに加え「一般家庭の台所においても違和感のないデザイン」が気になっています。現在使用している鉄フライパンはデバイヤーですが、機会があれば使いたい(切り替えたい)と考えています。
IH対応鉄フライパン(デバイヤー)
- 材質:
- 鉄
- 板厚:
- 2.5mm
- 重量:
- 1.38kg
デバイヤーの定番鉄フライパンです。
盛り付けをしやすいハンドル角度とデザインの良さが魅力の鉄フライパンです。高品質な厚板の鉄が使われていることもあり、安価な鉄フライパンと比べると格段に使いやすい(食材がくっつきにくくサビにくい)仕様になっています。
管理人のレビュー
デザインの良さが気に入って使っています。しかしデバイヤーの特徴ともいえるハンドル角度には「蓋が干渉してしまう」というデメリットもあります。お使いの蓋の流用を考えている場合には注意が必要です。
打出し 鉄 フライパン(山田工業所)
- 材質:
- 鉄(打ち出し)
- 板厚:
- 2.3mm
- 重量:
- 1.25kg
山田工業所の定番フライパンです。
通常の鉄フライパンはプレス(圧力を加えて成型する方法)などで作られていますが、山田工業所の鉄フライパンは打ち出し(たたいて成形する方法)で作られています。これにより鉄の分子が詰まり、硬く粘りのある性質を持つようになります。
管理人のレビュー
機能性を重視するのであれば山田工業所の打出し鉄フライパン一択かと思います。事実、多くの飲食店では山田工業所の鉄フライパンや中華鍋が好まれています。デザインが好みで台所の印象と合うのであれば心からおすすめできます。
竹ささら(遠藤商事)
- 材質:
- 竹
- 長さ:
- 235mm
- 重量:
- 105g
中華鍋に用いられることの多い竹ブラシです。
家庭での鉄フライパンの洗浄には少し長めに感じられるかもしれませんが、熱を持ったまま洗うことの多い鉄フライパンの洗浄では少し長めくらいの方が使いやすいです。気兼ねなく使える価格帯であることからもおすすめできます。
管理人のレビュー
一般的な竹ささらです。そのままでは硬く洗いにくいことからも「10分ほど煮る」「束ねられている部分に瞬間接着剤をしみ込ませる」「先端を剪定鋏などで斜めにカットする」などをして扱いやすくすることをおすすめします。
フライパン洗い ブラシ(マーナ)
- 材質:
- 馬毛
- 長さ:
- 25cm
- 重量:
- 80g
柔らかい馬毛のブラシです。
馬毛は耐熱・耐薬品性に優れているため、表面を傷つけることなく優しく洗い上げることができます。鉄フライパンを洗うには心もとなく感じられるかもしれませんが、ある程度育っているフライパンに洗剤を付けて洗う場合にはおすすめできます。
管理人のレビュー
鉄フライパンの扱いに慣れていない場合には竹ささらをおすすめします。しかしほとんど焦げ付かせることがなく育ってきた油膜を傷つけないように洗いたい場合などには重宝します。ある程度の油慣れをしているフライパンであれば洗剤で洗っても問題ありません。
超強力マグネットフック(Sendida)
- 材質:
- ステンレス鋼
- 耐荷重(垂直方向):
- 10kg
- 耐荷重(水平方向):
- 7kg
強力なマグネットフックです。
フック部分の回転する強力マグネットフックですので、溝やつなぎ目の少ないタイプのレンジフードでも鉄フライパンなどを吊るす(かける)ことができます。耐荷重は「垂直方向10kg」「水平方向7kg」ですので厚板の鉄フライパンであっても安心です。
管理人のレビュー
レンジフードには溝のあるタイプ(ブーツ型)と溝のないタイプ(スリム型)の2種類があります。ブーツ型の場合は溝に掛けるタイプのフックを使えますが、スリム型の場合には超強力なマグネットタイプのフックがおすすめです。