【理屈で解説】鉄フライパンについて

鉄フライパンがくっつくようになった? 原因と改善点について

鉄フライパンがくっつくようになった?

鉄フライパンは、くっつくことがあります。

正しく使えていればくっつくことはありません。しかし、鉄フライパンの正しい使い方には数多くのポイントがあります。鉄フライパンの扱いに慣れている方であっても、常にくっつけない条件を満たし続けるのは至難の業です。

ある程度の失敗は仕方ありませんので、失敗を繰り返さないことがポイントになります。

鉄フライパンがくっつく4つの原因とは?

鉄フライパンがくっつく4つの原因とは?

くっつくのには、大きく4つの原因があります。

それが、「基本的な使い方を間違えている」「温度管理の間違いによりくっついてしまう」「料理とフライパンの板厚(厚さ)の相性が悪い」「油膜(樹脂層)のダメージになるような料理をしてしまっている」の4点です。

多くの場合、いずれかの条件に当てはまります。

使い方が原因でくっつく?

使い方が原因でくっつく?

鉄フライパンには、正しい使い方があります。

フッ素樹脂加工のフライパンとは、全くの別物です。たとえば、フッ素樹脂加工のフライパンは1分ほどの空焚きにより耐熱温度(約260℃)を超えてしまいますが、鉄フライパンは空焚きをしなければ油がなじみません。

また、フッ素樹脂は急激な温度変化を嫌います(急冷によりフッ素樹脂のダメージになります)が、鉄フライパンは温度変化を問題としません。

これらのことからも、鉄フライパンの扱いに慣れていない(またはフッ素樹脂加工のフライパンに慣れすぎている)場合には、鉄フライパンの正しい使い方について見直してみる必要があります。

温度が原因でくっつく?

非接触型温度計
非接触型温度計
Siセンサー部分の焦げ
Siセンサー部分の焦げ

温度は、低すぎても高すぎてもよくありません。

鉄フライパンは、温度が低すぎればくっつきやすくなり、温度が高すぎれば焦げ付きやすくなります。そのため、高温に熱してから油を入れ、少し温度を下げてから食材を入れることがポイントになります。

たったこれだけのことでも、くっつきにくくなります。

また、意外な盲点となっているのが真ん中です。家庭用ガスコンロにはSiセンサー(温度センサー)がついていますので、どうしても真ん中がくっつきやすくなります。そのため、油返しなどが必要になることがあります。

板厚が原因でくっつく?

板厚が原因でくっつく?

鉄フライパンは、板厚により用途が異なります。

基本的に、野菜炒めなどの炒め物には薄板の鉄フライパン、ハンバーグなどの焼き物には厚板の鉄フライパンが適しています。これには、熱容量(鉄フライパンに蓄えられる熱量)が関係しています。

ポイントは、食材による温度の低下です。

野菜炒めなどは油通しや湯通しなどによって食材が温められているために薄板の鉄フライパンでも温度の低下は最小限に抑えられますが、ハンバーグなどは鉄フライパンから多くの熱を奪うために温度が下がってしまいます。

そのため、ハンバーグなどには厚板の(熱容量の高い)鉄フライパンが選ばれます。

ある日突然くっつくようになる?

ある日突然くっつくようになる?

鉄フライパンは、突然くっつきやすくなることがあります。

鉄フライパンは、油膜(樹脂層)により摩擦係数を減らしてくっつくのを防いでいます。鉄フライパンの油膜にはフッ素樹脂加工などのコーティングほどの強度(耐食性)はありませんので、料理によっては油膜がはがれてしまうことがあります。

たとえば、煮物やトマト料理などです。

煮物(水分)は油を浮かせてしまうために油膜のダメージになりますし、トマト料理は酸が金属を溶かしてしまうために油膜がはがれてしまうことがあります。鉄フライパンには、料理の向き不向きがあるということです。

MEMO
鉄フライパンは、ささらで洗います。洗剤を使っても大きな問題にはなりませんが、金たわしを使ってしまうと油膜(樹脂層)を物理的に除去してしまうことになりますので注意してください。金たわしを使えるのは、フライパンの外側(もしくはリセットの時)だけです。

【まとめ】鉄フライパンがくっつく?

鉄フライパンがくっつかないようにするには、いくつかの条件を満たしている必要があります。フッ素樹脂加工のフライパンとは大きく異なりますので、鉄フライパンの扱いに慣れていない場合には注意が必要です。また、鉄フライパンは板厚により料理を選びますので、「何を作るのか?」によって使い分ける必要があります。

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