雪平鍋の用途は? 料理の下ごしらえに重宝する蓋のない片手鍋

雪平鍋の用途は?

雪平鍋は、多用途に使える片手鍋です。

特に、和食(日本食)を作るときにはなくてはならない調理道具といっても過言ではなく、熱伝導率の高さゆえの「短時間でお湯が沸く」「食材への火の通りが早い」などの特徴はプロの世界でも重宝されています。

下ごしらえの多い日本料理には欠かすことのできない道具です。

雪平鍋の用途とは?

雪平鍋の用途とは?

雪平鍋の用途は多岐にわたります。

雪平鍋は和食の調理に重宝されます。これは、和食には食材ごとの下ごしらえ(下茹でや湯通しなど)が欠かせないためであり、短時間でお湯が沸き、食材への火の通りの早い雪平鍋はとても役立ちます。

たとえば、下茹でや湯通し。もやしは湯通しすることにより青臭さが抜けますし、鶏肉は湯通しすることによりアクと臭みが抜けます。油揚げやベーコンなどは湯通しすることにより油臭さが抜けます。

ちょっとしたひと手間が料理をおいしくします。

素材の特徴とは?

素材の特徴とは?

一般的に、雪平鍋といえばアルミ鍋です。

アルミは熱伝導率に優れた素材であるため、「短時間でお湯が沸く」「食材への火の通りが早い」などのメリットが得られます。また、銅などと比べると比較的安価であることもおすすめできるポイントになります。

以下は、主な素材の熱伝導率です。

素材熱伝導率(w/m・k)
アルミニウム204.00
386.00
67.00
ステンレス16.00

これらのことからも、雪平鍋の素材にはアルミをお勧めします。

一般的な雪平鍋の材質といえば、アルミニウム、銅、ステンレスなどがあります。銅は非常に高価な上に扱いが難しく、ステンレス(単層鍋)は高価な上に熱伝導率が低いという特徴を有します。(※ステンレス多層鍋はこの限りではありません)

現実的な選択肢として、アルミの雪平鍋をおすすめしています。

形状の特徴とは?

形状の特徴とは?

雪平鍋には、大きく3種類の形状があります。

それが、「雪平鍋(行平鍋)」「やっとこ鍋」「坊主鍋」です。基本的には雪平鍋でそろえていけば問題はありませんが、業務用のガスコンロを使用している場合や複数の鍋を並べて同時に調理する場合にはやっとこ鍋が選ばれることもあります。

坊主鍋に関しては、和菓子など熱回りを重視する場合に選ばれます。

雪平鍋の種類特徴
雪平鍋ふたのない片手鍋
やっとこ鍋取っ手と注ぎ口のない雪平鍋
坊主鍋丸底の雪平鍋

基本的には雪平鍋をお勧めします。

やっとこ鍋も悪くはありません。しかし、やっとこの扱いには慣れが必要ですし、一般的な家庭料理の範疇であれば、やっとこ鍋のメリットよりも雪平鍋の扱いやすさの方がメリットは大きくなるはずです。

坊主鍋に関しては、和菓子作りが趣味などでなければ必要ありません。

雪平鍋に蓋がない理由は?

雪平鍋に蓋がない理由は?

雪平鍋には蓋がありません。

これは雪平鍋の用途には蓋が必要ないためです。雪平鍋は食材の下ごしらえや30分ほどでできる煮物、簡単な炒め物などに重宝します。いずれの用途においても、必要なのは“蓋“ではなく“落とし蓋“になります。

また、アルミは耐食性に劣る素材です。

食材を入れたままにしておくと腐食が進んでしまいますので、「料理を入れっぱなしにしないこと」「料理が終わったら洗剤で洗って水気を拭き取っておくこと」などが長く使い続けるためのポイントになります。

これらのことからも、雪平鍋は蓋のない鍋になっています。

【まとめ】雪平鍋の用途は?

雪平鍋は多用途に使える片手鍋です。一般的にはアルミの雪平鍋が広く流通しており、アルミの熱伝導率の良さゆえに「短時間でお湯が沸く」「食材への火の通りが早い」などのメリットが得られます。そのため、食材ごとの下ごしらえ(下茹でや湯通しなど)をすることの多い和食(日本料理)では重宝する鍋となっています。

コメントを残す